#305 2021年度 ブロック本部公式大会② (中国・四国・九州)

THE SHOOTERS No.305 / 2021年9月10日発行 より抜粋

2021年5月29日(土)~2021年5月30日(日) : 岡山県クレー射撃場

岡山県クレー射撃場は、来年5月に開催を予定している生涯スポーツの世界大会『ワールドマスターズゲームズ2021関西』のクレー射撃競技会場です。第1回は1985年にトロントで開催され、直近では2017年に第9回大会がニュージーランド・オークランドで開催されました。そして、次回2021年(2022年に延期)には、アジアで初めて開催される第10回の記念大会です。

海外の選手と試合出来るよい機会でありますので、参加資格や年齢基準をよくご確認の上参加してみてはいかがでしょうか。

今年の岡山大会は緊急事態宣言中の開催となりましたが、こうしてクレー射撃の大会を実行できるのは、これまでに選手皆様が感染防止対策に取り組んでいただいた実績によるものであります。毎回不便をお掛け致しますが、ご協力誠にありがとうございます。受付は時間を早めて半屋外の場所で密にならないように行いました。

今年の参加賞は、岡山県の友國正明選手にご支援いただき「シャインマスカットゼリー」が配布されました。

今大会はコロナ禍にもかかわらず、トラップ86名(定員72)、スキート37名(定員48)のお申込みをいただき、最終的にトラップ72名、スキート33名の出場となりました。 

【5月29日 大会1日目】

会場設営時の27日(木)雨にみまわれたものの開会式当日の29日(土)は青空が広がる快晴の天気となりました。開会式では大会役員より、歓迎の挨拶とともに新型コロナ感染予防をしっかり行うようお願いが伝達されました。

●トラップ種目

 1日目第1ラウンド、多久和大会審査委員長が各射面一斉スタートの号令を行い競技が始まった。

第1ラウンドは24点の池澤文隆選手が暫定1位、第2ラウンド終了時は竹中利明選手がトップに。

1日目の結果は、1位竹中利明、2位木吉りよ、3位池澤文隆、4位鷹木利行、5位妻木信也、6位長谷川雅彦選手の順となった。

●スキート種目

 1日目第1と第2ラウンドに脇屋昴選手が満射を達成し50ストレート賞を獲得。

結果、1日目は3R計74点の高得点を出した脇屋昴選手が2位以下に7点差をつけ1位。2位と3位は67点を出した地元ブロック佐賀県の井本太輔選手と岡山県の石井寛之選手が続いた。

4位、5位は東京五輪内定の井川寛之、石原奈央子選手、6位に丸山和成選手が続いた。

50ストレートを達成した脇屋昴選手

【5月31日 大会2日目】

●トラップ種目

2日目も朝から晴れ間が広がり、空気もさわやかで気持ちのいいスポーツ日和となりました。

第5ラウンドに東京都の福嶌稔大選手が満射を達成。2日目の結果、ファイナル進出者は、1位竹中利明、2位池澤文隆、3位木吉りよ選手。第4ラウンド終了時点で13位の長野県大内智喜選手が第5ラウンド23点をあげ、競射の結果本選4位でファイナルに進出。5位地元岡山県の田中進一選手、6位福岡県の金子哲也選手となった。

●トラップファイナル戦

選手紹介では地元田中選手に「しんちゃん、頑張れ!」の声援が。ファイナルの結果は、第3ステージノーミスで追い上げ第5ステージの10ターゲットを9点獲得した池澤文隆選手が優勝2位は大内智喜選手。本選1位通過の竹中選手はブロック①愛知大会に続く3位に「また3位だなぁ」と苦笑い。4位は昨年全日本女子選手権優勝の木吉りよ選手、5位は岡山県の田中進一選手、6位は福岡県の金子哲也選手の順となった。

ゴールドメダルマッチを戦った池澤、大内の両選手

●スキート種目

この大会、脇屋昴選手が絶好調2日間計121点のスコアで3A賞を獲得、2位井川寛之選手に5点差をつけ1位でファイナル進出を決めた。3位石原奈央子、4位石井寛之、5位丸山和成と続き、6位は前日11位だった柳英志選手が2日目、24点、25点のスコアで猛追し逆転でファイナルに進出した。

第4ラウンドに井川寛之選手、第5ラウンドに柳英志選手と大阪府の杉浦純選手が満射を達成。

満射を達成した杉浦純選手

●スキートファイナル戦

20ターゲットの第1ステージで首位にたった石原奈央子選手が1度も首位を譲らずに2位井川寛之選手を振り切って優勝した。

井川寛之選手は途中17連続命中で追いすがったが、第1ステージの3点差が最後まで響く形となった。本選好調だった脇屋昴選手は3位。以下、4位丸山和成、5位柳英志、6位石井寛之選手の結果となった。

優勝 石原奈央子選手 (栃木)

石原選手は優勝した瞬間「え、私?」という表情をしていたので、後ほど聞いてみたところ、試合中得点ボードはほぼ見ないそうです。皆様はどうでしょうか。

とても嬉しそうな石原選手が印象的

賑やかな雰囲気になるように会場設営にも力を入れています。ちよっとF1サーキットのような・・・

今大会、選手それぞれの射順待ちの様子を観察していたのですが、男性シューターは比較的動きが多いのに対し、女性シューターは凛としたたたずまいでじっと集中しているという印象を受けました。

【表彰式・閉会式】

 コロナ禍で開催したブロック②中国・四国・九州大会も選手皆様の感染防止対策のご協力により無事終了することが出来ました。

左より: 2位大内、1位池澤、3位竹中選手
左より: 2位井川、1位石原、3位脇屋選手

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