2020年9月12日(土)~13日(日) : 二本松市総合射撃場
二本松市は、日本百名山 『安達太良山』の伏流水により育まれたおいしいお酒が醸造されていることから「酒のまち」として有名な場所で、『智恵子抄』で知られている高村光太郎の妻、智恵子の生家があります。福島県内で本部公式大会が開催されるのは15年ぶりとのことです。
大会の開催にあたり、8月に実施した伊勢原でのブロック別本部公式大会①②(東海・北信越・近畿・関東)における新型コロナウイルス感染予防対策の課題につき、地元福島県クレー協会の氏家会長と入念に打ち合わせを重ね、選手・役員全員の大会一週間前検温の実施や射場駐車場入口での車中検温など、さまざまな対策を行いました。
ご協力をいただきました選手の皆様ありがとうございました。
今大会もたくさんの参加お申込みをいただき、トラップ種目は72名の定員数に対し、126名の会員様からエントリーをいただきました。スキートは36名。コロナ禍で人数が減るのではと予想していた事務方としては再度気合を入れなおして大会に臨みました。
公式練習から3日間を通して曇り・雨と天候がすぐれないままでしたが、晴れ間にみせる射場のグリーンと青空のコントラストは何とも鮮やかな風景でした。
~9月12日(大会1日目)~
7時30分より開会式が執り行われ、三浦大会会長、氏家福島県クレー射撃協会会長の挨拶、渡辺競技委員長の競技上の注意のあと2日間にわたる大会が開始された。
トラップ種目
1日目は3R目に24点を出した大川選手が1位、柿原、京澤、中村、高安、細井選手が続いた。QPでの全日本選手権大会出場を目指す学連の宮坂選手が圏内の10位で折り返した。
スキート種目
1日目は折原研二、折原梨花選手が3R合計68点で1位、2位。続いて柳、井川、石原、西川、脇屋選手の実力者が追う展開に。
~9月13日(大会2日目)~
トラップ種目
早朝から青空が広がり、4R目に柏木、宮坂、小豆畑、沢辺選手が24点の高得点を出すなど全般的に選手の得点が上向き傾向に。
全日本選手権QP付与12位以内の確保を心配していた学連関係者をよそに、宮坂選手は見事ファイナル進出を決め、最終的に6位入賞となった。
1日目24位の柏木選手は2日目に追い上げ、ファイナル進出をかけた4人による予選6位決定戦のシュートオフを勝ち抜き、最終的に5位入賞。特にシュートオフでの大川選手とのマッチレースは12回も続き関係者にはハラハラドキドキの展開となった。
ファイナルは試合が始まる頃に雨が降り出し、出割れによるノーターゲットも度重なるなど集中力がモノをいう接戦の展開に。
優勝したのは、1日目8位から予選最終順位3となり、柿原選手とのゴールドメダルをかけたシュートオフを制した左射手の水井選手。2位は柿原選手。3位は秋葉選手。4位は京澤選手でした。
スキート種目
1日目は2射面を使用しての競技運営でしたが、2日目はファイナル時間の兼ね合いから1射面での運用に。4R目に折原研二選手が満射を達成。
4R目も23点と安定した射撃を続けていた折原梨花選手が5R目に突如乱れ16点と失速、かわって脇屋選手がファイナリストに滑り込んだ。
学連の阪口選手がQP獲得まであと一歩の13位と健闘した。スキートファイナル開始時は更に雨が激しく降り、辺りも薄い暗く、ターゲットも見づらいコンディションとなったが、前半で19回連続命中させるなど危なげない戦いぶりで60撃中50撃を命中させた井川選手が2年ぶりの本部公式大会優勝を決めた。
2位は折原研二選手。3位は柳選手。4位は西川選手。5位は脇屋選手。6位は石原選手でした。