#301 2019年度日本スポーツ賞・パラスポーツ賞表彰式

THE SHOOTERS No.301 / 2020年3月16日発行 より抜粋

中山由起枝選手 競技団体別最優秀賞

2020年1月17日、読売新聞社主催による「第69回日本スポーツ賞」と「第4回日本パラスポーツ賞」の表彰式がパレスホテル東京(東京都千代田区)にて行われた。

日本スポーツ賞は、昭和26年(1951年)に読売新聞社が制定。毎年、わが国のスポーツ競技団体から推薦された個人またはチームの中から「日本スポーツ賞委員会」により慎重な選考を行い、日本スポーツ界の最高の選手またはチームを選び、栄えの「日本スポーツ賞」受賞者を決定する。

大賞受賞者には、記念トロフィー、賞状と奨励金、その所属する競技団体へは奨励金が贈呈される。また、競技団体別最優秀選手・チームにも記念トロフィーと賞状が贈呈される。

クレー射撃では、昨年11月にカタール・ドーハで開催されたアジア選手権で銅メダル(リンク:大会成績)に輝き、自らの手でQP(五輪出場権)を獲得して4大会連続5回目の五輪代表の切符を得た、中山由起枝選手(日立建機)が競技団体別最優秀賞(AWARDS OF THE FIELD)を受賞した。

中山選手の受賞は今回10回目で、長年、競技力の維持、向上にたゆまぬ努力を続け、トラップ女子の第一人者として活躍し続けている。会場では多くのスポーツ関係者から祝福の声が寄せられていた。

その後の受賞パーティーでは、司会者から4名のアスリートインタビューの一人に指名され、「女性が海外に出ても活躍できるようなスタンスをとらせてくれたのは両親のサポート、所属会社、所属協会の理解のもとであり感謝しています」とコメントした。

主な受け答えは以下の通り

【司会者】5回目の五輪、東京となると他とは違うか?

【中山選手】私にとって五輪はどこも同じと位置づけてきたが、今回自分の競技生活の集大成として捉えている東京五輪が目の前にきて、本当にこれは運命だなと感じている。

【司会者】まわりの声はそれまでの4回と違うか?

【中山選手】5回目となると柔道の谷亮子選手と並んだそうで、ちょっと普通じゃないよという言葉が飛び交うようになってきて、自分でもそうなのかなと実感がわいている。

【司会者】これまでの4回の五輪は育児とともにあったと思うが、5回目は娘さんにどんな姿を見せたいか?

【中山選手】私の哲学は七転び八起き、自分の競技では七回転んでも八回起きる不屈の精神でやってきているので、その背中を十分にみせていきたい。

その後、急遽娘さんが壇上に呼ばれ 「東京五輪はプレッシャーがかかると思うが、いつも通り笑顔で頑張ってほしい」とエール。中山選手も「東京五輪では最高の笑顔が見せられるように頑張ります」と宣言し、インタビューを締めくくった。

(広報担当 坂本 強)

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