早朝からストレッチ体操する元気な声が射場に響いています。場所は文部科学省指定ナショナルトレーニングセンター(NTC) 競技別強化拠点施設の神奈川県立伊勢原射撃場です。
※2020年4月1日より愛称が
『日本クレー射撃協会 神奈川県立伊勢原射撃場』
となりました。
totoくじ助成学生選手発掘育成合宿は、大学生を中心とした学生たちに安定した射撃の練習環境を提供し、強化戦略プランに基づく適切な指導を行うプログラムで、次世代を担う選手、世界でメダルを狙える選手を育てること、これがこの育成プログラムの目指すところです。内容は、射撃技術の練習だけでなく、銃保持の心構え、関連法規、アンチ・ドーピング講習、インティグリティ教育など多岐に及び、総合的に幅広い知識を兼ね備えた射撃選手の育成を目指しています。
レポートした3月7日(土)は第22回の1日目でしたが、時節がちょうど新型コロナウイルス感染症対策の折でもあり、参加者は協会の事前通知文書に従い、体温測定、手洗いとアルコール消毒、マスク着用を含む咳エチケットなどの予防を徹底した上での参加となりました。
合宿は学生が参加しやすいように毎月2回の週末を利用し、射撃場の近くに宿泊しながら実施しています。2019年度は合計23回の合宿が執り行われました。
3月7日の合宿では高橋会長の講義が組み込まれ、会長自ら将来のトップアスリートたちにクレー射撃の心得から射撃理論まで幅広い知識の講義が行われました。
スキート射面では、一撃一撃を皆が真剣に見つめ、命中時は拍手をおくるなど、短い練習時間にもかかわらず、選手たちは多くを学ぼうと必死で取り組んでいます。
見つめる学生育成専任コーチの加藤衛強化委員も全力で指導にあたります。
当日は、高橋会長の提案で選手全員のパターンテストを実施。自分が使用している弾の開き具合がわかり、今後の練習時に活かされます。選手たちも初めての経験で、自ら弾の特性を認識する大変貴重な機会となりました。
トラップ射面では学生育成専任コーチである岩尾美和子強化委員に加え、この日は高橋会長の特別指導もあり、多少緊張気味の選手たちは真剣に聞き入っていました。
次世代を担うメダルの取れる選手を育てたい!そうした熱い思いがヒシヒシと伝わってきました。
2020年度もtotoくじ助成学生選手発掘育成合宿は実施されています。
(広報担当 坂本 強)