2020年8月1日(土)~2日(日):神奈川県立伊勢原射撃場
ブロック別本部公式大会①②(東海・北信越・近畿・関東)は新型コロナウイルス感染問題により延期した下記2大会の共同開催という形で場所を神奈川県立伊勢原射撃場に移して開催されました。
・延期) ①東海・北信越・近畿 5月9日~10日
・延期) ②関東 6月13日~14日
4月半ば全国に発せられた特別措置法に基づく緊急事態宣言が5月末までに解除され、一旦は感染問題も沈静化したかに思われましたが、ちょうど実施要項を発行し参加申込を締め切ったあたりから急激に全国で感染者が増え、本大会の開催も一時実施が危ぶまれる状況となりました。しかしながら射撃場をはじめとする各関係者とのミーティングを重ね、これなら大会中の感染リスクは抑えられるとの万全を期して開会に臨みました。結果、総合的な判断から参加者の安全を第一に考えて2日目の途中(4ラウンド)にて競技を打ち切り、100撃での試合結果とさせていただきました。
当初計画通り完遂出来なかったことは主催者として痛恨の極みですが、安心・安全な大会運営にご理解をいただきました選手及び大会関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
今回の大会は、トラップ、スキート種目合計定員144名に対し、近年で最高の202名(+58名)の参加申込があり、特にトラップは55名が落選する状況に直面。
当協会の定款(普及・振興、競技力向上)に則り、競技委員長と審査委員長が伊勢原射撃場に出向き、会長とクレー交差の確認をした結果、トラップを2射面→3射面にて行う決断をくだし、結果トラップは126名までの参加が認められることになりました。
しかしその後、首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染者が急増し、キャンセル者が補欠者を上回る状況に。結果、最終的に当初定員144名+22名の166名の選手が出場いたしました。
~8月1日(大会1日目)~
例年より梅雨が長引き、開会式の場所を心配していたのも束の間、大会1日目に神奈川県は梅雨が明け、真夏の強い日差しが降り注ぐ天候に。
選手、大会役員、射場関係者合わせて200名規模になったこの大会の開会式は、トラップ射面を利用して行われ、この大会開催にご尽力をいただきました神奈川県スポーツ局副局長の浦邊哲様に来賓のご挨拶をいただき、競技会がスタートしました。
トラップ種目は1ラウンド目から井上恵選手が満射の好発進。そのまま1日目を1位で終了。
2位に昨年全日本優勝者の井上裕之選手がつけ、続いて杉崎、新田、小原、戸塚恵嗣選手が追う展開に。2ラウンド目に戸塚聖嗣選手が、3ラウンド目に熊山幸男選手が満射を達成。
スキート種目は1ラウンド目、3ラウンド目に満射を達成した丸山選手が1位発進。前のブロック別本部公式③(中国、四国、九州)で1位、2位だった柳、石原選手があとにつけ1日目を終了した。
今回はご参加いただきました会員選手皆様へのおもてなしの気持ちを込めて2日間フリードリンク計800本と1日目と2日目それぞれ60名に抽選で昼食のお弁当をご用意させていただきました。
また、定員増により不足する各射面の駐車場キャパを補うため、第一ライフル駐車場をお借りしてそこから選手を各射面にピストン輸送する手段をとりました。
~8月2日(大会2日目)~
初日同様2日目も早朝から真夏の日差しがぎらぎらと照りつける天候に。
今大会は2つのブロック共催ということで、各種目上位24名に今年の全日本選手権大会の出場権が付与されることから、従来の本部公式大会とは違い40位前後の選手までが目標をもって2日目の競技を開始した。
トラップ種目
初日順位による射団組み換え後の4ラウンド目、第6射団から逆転で全日本QP獲得を狙う田村道英選手が満射を出し34位から17位にジャンプアップ。見事全日本の出場権を獲得した。
4ラウンド途中、スキート射面において、検温異常数値の報告があり、一旦競技を中断。その後、競技関係品や関係者の手洗い消毒をしたのち競技を再開し、全員が4ラウンド100撃を終えた時点で競技会を終了・試合成立とした。
最終順位は1位井上恵、2位井上裕之、3位小原誠、4位田村拓也、5位新田隆志、6位戸村輝雄選手となった。
スキート種目
4ラウンドを終えて94点の丸山選手が1位をキープ。初日上位6名がファイナル進出圏内を確保したまま、検温異常数値の審議のため競技会を中断。総合的な判断から参加者の安全を第一に考え、競技会を終了・試合成立とした。
最終順位は1位、丸山和成、2位石原奈央子、3位柳英志、4位折原研二、5位井川寛之、6位佐藤健一選手となった。
~8月2日(大会2日目)大会終了後~
大会終了後、大会役員全員でミーティングを行い、今回途中4ラウンド100撃で大会を打ち切りとした経緯・判断を共有し、次回本部公式大会に向けた反省点・課題を確認した。
その後、次週に予定されている『強化育成合宿』の開催に支障の無い様、大会役員、射場職員・関係者全員で射場施設の消毒を実施して波乱の大会を終えた。
大会終了直後はSNS上にて事実と異なる情報が飛び交い、皆様に大変ご心配をお掛けいたしましたが、3週間経過しても選手や関係者が新型コロナウイルスに感染した情報は無く、安全に大会が遂行されたことが確認されました。
一方、運用面で効率を重視するあまり、夏場における検温作業に無理があったことから、次回二本松市での大会に向け、作業マニュアルを見直し、車中検温を実施するなど改善を図ることにしました。