2020年8月22日(土)～23日(日) : 神奈川県立伊勢原射撃場
筆: トラップ優勝 宮坂七海 (学連、日本体育大学)
この度、令和2年度JOCジュニアオリンピックカップにて昨年に続き優勝という結果を出すことができました。
これも日頃から日本クレー射撃協会、関係者の方々にご支援していただいているおかげです。おかげさまでクレー射撃の練習も充分にでき、徐々にではありますが結果を残せるようになってきています。この場をお借りして心から御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
また、一緒に切磋琢磨しているクレー射撃競技に取り組んでいる皆さま、応援してくださっている多くの皆さまにも重ねて御礼申し上げます。
クレー射撃の競技力の向上ということに対する取組みとして私が第一に考えていることは、自然体で撃つということです。
そのことを意識して考えるようになったのは、幼い頃から学んでいた剣道で学んだことを思い出したことがきっかけです。私は道場の先生から「百錬自得」という言葉を教えていただきました。その言葉を信じて稽古を積み重ねたことにより、試合に際して心も身体も自然体で力を出し切ることができていたように思います。
剣道から学んできたことを生かしクレー射撃競技の大会でも自然体で撃てるように今までの練習への取り組み方を見直し、基本動作や集中の仕方、試合への入り方などを意識するようにしていました。
今大会では適度な緊張を保ちながら自然体で撃つということができ、剣道で積み重ねた経験をクレー射撃競技にも活かせたということでとても嬉しかったです。
反省点として、ファイナルに臨んだ時には緊張し過ぎて自分の気持ちをコントロールすることがなかなかできなかったため、自分の気持ちとの向き合い方を見直す必要があると思いました。
クレー射撃競技の勝負の分かれ目のほとんどはメンタル面と考えているので、やはり緊張してきたときに心の自然体を取り戻す、その状態に心を持っていく自分なりの方法を見つけることが今後の課題の一つだと思います。
私は生まれつき耳が聞こえません。第一言語は日本手話で、第二言語は書記日本語を使用している「ろう者」です。
私の夢はろうの子供たちの自信を育てることができるようなロールモデルになることです。「ろう者」として聴者の世界での様々なことに挑戦する姿をろうの子供たちに見てもらうことで、ろうの子供たちも聴者の世界でどんどん挑戦していく力を育ててほしいと思っています。
自分一人で挑戦してきたわけではなく、周りの多勢の方々に支えてもらっているおかげで様々なことに挑戦してくることができました。その感謝の気持ちを忘れずに大きな目標であるパリオリンピックを目指します。
「聞くこと以外なんでもできる」
「報われるまで努力する」
頑張ります！
