#305 2021年度 ブロック本部公式大会① (東海・北信越・近畿)

THE SHOOTERS No.305 / 2021年9月10日発行 より抜粋

2021年5月8日(土)~2021年5月9日(日) : 愛知県総合射撃場

愛知県総合射撃場は愛知県の豊田市、標高660mの美しく緑濃い山並みの続く自然豊かな環境の中にあり、約25万㎡の広大な敷地にクレー射撃場とライフル射撃場を擁する、日本有数の規模を誇る総合射撃施設です。

クレー射撃場はトラップ2面 スキート1面 スキート・ラビット併用1面 トラップ・スキート併用1面があり、今大会はトラップ3面 (105名)スキート2面(42名)にて大会を開催しました。

当射撃場は標高660mに位置するため、豊田市内のホテルからは50分ほどの道のりを登っていきます。公式練習から3日間を通して急に曇ってきたり、雨が降ってきたり、風が強くなったりと山地特有の天候の変化がみられました。

今大会の参加賞は地元のお饅頭が用意されました。

大会当日は東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に「緊急事態宣言」が、愛知県にも「まん延防止等重点措置」が発せられており、「大会1週間前検温シート」の提出、駐車場入口での車上検温の実施等、感染防止の徹底を図り大会を実施しました。

駐車場入口での車中検温

【5月8日(大会1日目)】

開会式には愛知県大村秀章知事にご来賓を賜り、「感染防止対策に万全を期して、密にならないよう、消毒等徹底いただきながら、普段の練習の成果を生かして、素晴らしいパフォーマンスを発揮するよう期待しています」と激励のご挨拶をいただきました。

また、この射撃場は少し手直しをして2026年9月に開催されるアジア競技大会のクレー射撃競技会場になることが紹介されました。

愛知県 大村知事

●トラップ種目

1日目は千葉県の田村道英選手が1位、小原誠、田村拓也、山本清文、竹中利明、辻宗久選手が続いた。

富山県の辻選手が2ラウンド目に満射を達成した。

●スキート種目

1日目1組1番射手ゼッケン1番の学連部長の戸口翔太郎選手がいきなり満射を達成。そのままの勢いで初日を1位で終え、戸口選手は「海外の試合に出場したことのある選手と一緒に試合が出来るのは楽しいし、いい経験になります」と笑顔で語っていた。

2位以下は丸山和成、脇屋昴、折原梨花、横内誠、塚田政光選手の実力者が追いかける展開に。

【5月9日大会2日目】

●トラップ種目

1日目1位の田村道英選手は5R目に16点、2位の小原誠選手は5R目に19点と不本意のスコアで総合10位と9位に後退。替わって5R目に24点を出した東京都の井上裕之選手、岐阜県の山口浩二選手がファイナルメンバーに滑り込んだ。

ファイナル進出は予選成績順に山本清文、辻宗久、竹中利明、山口浩二、田村拓也、井上裕之選手の6名となった。

予選1位 山本清文選手

●トラップファイナル戦

第1ラウンド10ターゲットまでは山本、山口、辻選手が他の3人をリードする展開となったが、中盤から山本選手が8連続失中で6位フィニッシュ。最終順位は山口選手が5位、辻選手が4位となり、ファイナル戦の中でも順位が大きく変動する展開となった。

1位は5つ全てのステージで1位の得点を獲得した東京都の井上裕之選手。2位に田村拓也選手。3位に竹中利明選手が入った。

優勝を決め、ガッツポーズの井上選手

●スキート種目

2日目の結果は、初日と同様1組1番射手でスタートした戸口選手が伸び伸びとしたプレーで5ラウンド計114点のスコアでそのまま1位通過。

以下、丸山、脇屋、折原、横内、横田選手がファイナルに進出。

●スキートファイナル戦

20ターゲットの第1ラウンドは丸山選手が満射で1位に立つと、その後他を寄せ付けず合計53点で勝ち切った。本選1位通過の戸口選手は第2、第3ラウンドに崩れ惜しくも4位となったが、大健闘で本年度の全日本選手権出場資格を獲得した。

2位は脇屋昴選手、3位に久々本部公式出場の横内誠選手が入り、5位折原梨花選手、6位横田幸典選手の結果となった。

ゴールドメダルマッチを戦った丸山、脇屋の両選手

【表彰式・閉会式】

丸石副会長より「くれぐれも交通違反や交通事故の無いよう、安全運転で帰宅してください」と閉会の挨拶が行われた。

左より: 2位田村、1位井上、3位竹中選手
左より: 2位脇屋、1位丸山、3位横内選手

あわせてご覧ください